いよいよ退職することが決まって社内にも周知され、引き継ぎ作業も進めて、そのあとにするべきことを確認しておく。初めての退職を経験する人は参考にしてほしい。

最も重要なのは「こんな会社辞めてやる!」という気持ちで退職する場合であっても、必ずスムーズに退職することだ。

挨拶はぬかりなく

社会人の基本と言えば挨拶。これは退職のときも同じことが言える。

どうせ二度と会わない、会いたくない人たちと思っていても、「いろいろとありがとうございました。お世話になりました」と声をかけておこう。どんな組織であれ、お互いに関係のなかった人はいない。精神論のように思えるが、こう考えることで次の職場に進む気持ちも新たになるだろう。

挨拶をするべき対象は「できる限り多く」だ。 もちろん、一度も言葉を交わしたことがないという人には必要ないが、それでも顔を見れば挨拶する程度だった人にも「退職することになりました」と言葉をかけておこう。ブラック企業であればなおさらだ。その人も今まさに退職を迷っているのかもしれない。決断を促すことになるかもしれないのだ。

持ち物を整理する

仕事で使っていたものは基本的には会社に置いていくことになる。

気をつけないといけないのは名刺である。 これは顧客、取引先はもちろんのこと、自身の余った名刺も置いていく。名刺は身分を表すものなので悪用することも不可能ではないからだ。こういったものを持ち帰ってしまってあとでトラブルになることがないように気をつけたいものだ。

私物については持ち帰ることになる。処分したいものは必ず自分で処分をしよう。誰かに依頼をしておいていつの間にか放置をされ、「退職した◯◯は最後まで迷惑をかけた」などとおかしな風評にもなりかねない。

また、宅急便を使って自宅に送るものがある場合は必ず着払いで。私物の送付に会社の経費を使用してしまうと、最後の最後で懲戒をとられてしまう可能性もある。

退職際の嫌がらせにも注意

ささいなことを気にするようだが、ブラック企業は退職際まで嫌がらせをしてくる事例が多々ある。

例えば、就業規則にわざわざ「給与は基本的には手渡しとする。ただし会社が許可をすれば銀行振込を指定することもできる」と記載していることもある。この意味がお分かりだろうか。現在では、給与は銀行振込が一般的であるが、わざわざこんな書き方をするのは、給与を銀行振込であっさり支払いたくなくて、受け取りのために従業員に会社まで足を運ばせようという意味なのである。退職間際でこんな嫌がらせをされないよう注意しよう。

もっとも、その条文の本来の意図は、突然来なくなってしまい退職となった問題のある社員にきちんと説明をしてもらうため、足を運ばせるということだったようであるが。