退職を決意したら、いよいよそのことを会社に伝えることになる。

退職の方針

いかにブラック企業とはいえ、辞め際はきれいな方がいい。「こんな会社辞めてやる!!」という気持ちはわかるがそんな辞め方をしてもいいことはないのだ。

本音は「これ以上この会社とは関わりたくない」という方ではないだろうか。退職をスムーズに進めるためにも、無理して争うことはせず、きれいに辞めることを心がけよう

ただ、本当に問題のある企業の場合、離職票の発行など次の職場に必要な手続きをスムーズに行わないという、嫌がらせじみたことをされることもある。また就業規則の懲罰規程を悪用して、最後に懲戒としていやがらせをすることもある(根拠のない減給など)。もちろん社会的に許されることではない。

そういった行為があった場合は、しかるべき所に相談に行けば対応してくれるから、頼ってみるのも良い。

実は筆者は以前ブラック企業に在籍していたことがある。退職の意思を伝えたところ、有給休暇を放棄することを求められたことがある。これは明らかに違法な行為である。しかし筆者は一刻も早くこの会社と縁を切りたかったため全面的にその条件を飲むことにした。納得はいかなかったがこれ以上関わりたくないという気持ちでいっぱいだったのだ。

だからと言って、これを読んでいるあなたにも会社と妥協することをお勧めするわけではない。その決断が正解だったかどうかは今でもわからない。自分の選択でその後に退職する人も同じことを強要されたかもしれない。それを考えると大変心が痛むし、当時もそう考えていた。「この会社を増長させることになる」と。しかし当時はとにかく一刻も早く辞めたかったのだ。そこまで追い詰められていた上での判断だった。

退職の手続き

退職の手続きとしては以下のような手順がスムーズだ。

(1)就業規則を確認し、退職日の規程を確認

多くの場合、退職日の1ヶ月前までに申し出るというルールになっているだろう。

(2)直属の上司に報告

いきなり退職願/退職届を提出するのではなく、まずは上司に伝える。 退職手続きでは実はこのステップが重要だ。ここで「相談」という形ではなく「退職します」とはっきり伝えよう。 相談をした場合、辞めないために説得が始まってしまうことがある。また経営陣にも「退職を迷っている」という程度に伝わり、引き止めのためにいろいろな提案をされるかもしれない。そのため最初から「退職を決意した」と経営にも伝わるようにはっきりと意思表示しよう。

(3)退職願/退職届を提出

会社に意思を伝えたら、具体的な退職日を決定しよう。人事などに残りの有給休暇を算出してもらおう。それを加算して上長と相談して退職日を確定する。そしてその日付を入れて退職願/退職届を作成しよう。 会社に退職願/退職届の書式があればそれを使用する。なければWebで「退職願」「退職届」と検索すればダウンロードができる。これは人事などに確認をしよう。

ちなみに、退職願と退職届は、似ているようで違いがある。退職願は、「退職したい」という意思表示であり、会社から認められることで退職が決定する。一方退職届は、「退職します」という決定の通達である。ブラック企業に提出するのであれば、退職届の方が適しているだろう。

(4)業務引き継ぎは確実に

退職日が決まったあとは、それが社内に周知されるはずだ。あとは業務の引き継ぎを行おう。同僚に確実に引き継いでスムーズに退職しよう。