退職を申し出る際の心配ごと

ブラック企業に退職を申し出られない人は、以下のような心配をしているのではないだろうか。どれも噂レベル・思い込みレベルのことが多く、こんな心配はいらない、という事例ばかりだ。

退職すると会社から損害賠償を求められる?

実際にこういうことを言われた経験がある人もいる。現在のプロジェクトが進まなくなり、会社が大変な損害を被るということを根拠にされることがあるようだ。

これには何の根拠もない(弁護士や社会保険労務士など、労働問題を扱っているサイトを見ればこれらの事例が出ている)。

確かに、現実には迷惑をかけることになる場合もあるだろうが、そもそも人材の入れ替えに備えて準備をしておくことは、企業にとって当然のリスク管理である。その点を考えただけでも、その責任を労働者に求めるというのは誤りであることがわかる。

とはいえ、突然無断欠勤をして何の手続きもなく会社に来なくなった場合は、労働者も一定の責任を追求されることもある。

上司からのしつこいひきとめ

直属の上長から、しつこく引き留めを受けたということもよく聞くことである。

上長からすれば、貴重な労働力が退職するということは、自身の責任範囲の業務をやり遂げられない可能性が出てくるということである。その責任を上長が追求されることになり、場合によっては上長が代わってその仕事を担当することもあるだろう。上長もそれは避けたい。だからこそ退職希望者を執拗に引き止める。

したがって、それは上長のわがままでしかないのだ。決して自身の部下の将来を心配して引き留めているわけでない。だからこそ、いろいろな手を使って退職を阻止しようとするのである。

申し訳ないという気持ち

いくら勤務先がブラック企業とはいえ、付き合いのあるお客様や一緒に働いた仲間に申し訳ない…という気持ちが芽生えることも理解できる。

しかしその気持ちを、あなたが自分の人生を捧げてまで守る必要はあるのだろうか。

たしかに、あなたを信頼するお客様や、あなたの業務を引き継ぐ人には、迷惑をかけてしまうこともあるだろう。しかし、その責任は最終的にはあなたにはなく、それは企業が組織として対応するべきことである

自分自身の多くを捧げてきたブラック企業のことを、これ以上心配する必要はないだろう。