ブラック企業の辞め方。~会社退職の方法・手順まとめ~

会社を辞めたいが上司が辞めさせてくれない? 退職後の生活が不安? そんな心配は無用だ。退職の手順や相談先など、辞め方を具体的に解説。ブラック企業は辞められる。早く脱出しよう。

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挨拶と、私物の整理。退職の手順(3)

いよいよ退職することが決まって社内にも周知され、引き継ぎ作業も進めて、そのあとにするべきことを確認しておく。初めての退職を経験する人は参考にしてほしい。

最も重要なのは「こんな会社辞めてやる!」という気持ちで退職する場合であっても、必ずスムーズに退職することだ。

挨拶はぬかりなく

社会人の基本と言えば挨拶。これは退職のときも同じことが言える。

どうせ二度と会わない、会いたくない人たちと思っていても、「いろいろとありがとうございました。お世話になりました」と声をかけておこう。どんな組織であれ、お互いに関係のなかった人はいない。精神論のように思えるが、こう考えることで次の職場に進む気持ちも新たになるだろう。

挨拶をするべき対象は「できる限り多く」だ。 もちろん、一度も言葉を交わしたことがないという人には必要ないが、それでも顔を見れば挨拶する程度だった人にも「退職することになりました」と言葉をかけておこう。ブラック企業であればなおさらだ。その人も今まさに退職を迷っているのかもしれない。決断を促すことになるかもしれないのだ。

持ち物を整理する

仕事で使っていたものは基本的には会社に置いていくことになる。

気をつけないといけないのは名刺である。 これは顧客、取引先はもちろんのこと、自身の余った名刺も置いていく。名刺は身分を表すものなので悪用することも不可能ではないからだ。こういったものを持ち帰ってしまってあとでトラブルになることがないように気をつけたいものだ。

私物については持ち帰ることになる。処分したいものは必ず自分で処分をしよう。誰かに依頼をしておいていつの間にか放置をされ、「退職した◯◯は最後まで迷惑をかけた」などとおかしな風評にもなりかねない。

また、宅急便を使って自宅に送るものがある場合は必ず着払いで。私物の送付に会社の経費を使用してしまうと、最後の最後で懲戒をとられてしまう可能性もある。

退職際の嫌がらせにも注意

ささいなことを気にするようだが、ブラック企業は退職際まで嫌がらせをしてくる事例が多々ある。

例えば、就業規則にわざわざ「給与は基本的には手渡しとする。ただし会社が許可をすれば銀行振込を指定することもできる」と記載していることもある。この意味がお分かりだろうか。現在では、給与は銀行振込が一般的であるが、わざわざこんな書き方をするのは、給与を銀行振込であっさり支払いたくなくて、受け取りのために従業員に会社まで足を運ばせようという意味なのである。退職間際でこんな嫌がらせをされないよう注意しよう。

もっとも、その条文の本来の意図は、突然来なくなってしまい退職となった問題のある社員にきちんと説明をしてもらうため、足を運ばせるということだったようであるが。

退職の意思を会社に伝える。退職の手順(2)

退職を決意したら、いよいよそのことを会社に伝えることになる。

退職の方針

いかにブラック企業とはいえ、辞め際はきれいな方がいい。「こんな会社辞めてやる!!」という気持ちはわかるがそんな辞め方をしてもいいことはないのだ。

本音は「これ以上この会社とは関わりたくない」という方ではないだろうか。退職をスムーズに進めるためにも、無理して争うことはせず、きれいに辞めることを心がけよう

ただ、本当に問題のある企業の場合、離職票の発行など次の職場に必要な手続きをスムーズに行わないという、嫌がらせじみたことをされることもある。また就業規則の懲罰規程を悪用して、最後に懲戒としていやがらせをすることもある(根拠のない減給など)。もちろん社会的に許されることではない。

そういった行為があった場合は、しかるべき所に相談に行けば対応してくれるから、頼ってみるのも良い。

実は筆者は以前ブラック企業に在籍していたことがある。退職の意思を伝えたところ、有給休暇を放棄することを求められたことがある。これは明らかに違法な行為である。しかし筆者は一刻も早くこの会社と縁を切りたかったため全面的にその条件を飲むことにした。納得はいかなかったがこれ以上関わりたくないという気持ちでいっぱいだったのだ。

だからと言って、これを読んでいるあなたにも会社と妥協することをお勧めするわけではない。その決断が正解だったかどうかは今でもわからない。自分の選択でその後に退職する人も同じことを強要されたかもしれない。それを考えると大変心が痛むし、当時もそう考えていた。「この会社を増長させることになる」と。しかし当時はとにかく一刻も早く辞めたかったのだ。そこまで追い詰められていた上での判断だった。

退職の手続き

退職の手続きとしては以下のような手順がスムーズだ。

(1)就業規則を確認し、退職日の規程を確認

多くの場合、退職日の1ヶ月前までに申し出るというルールになっているだろう。

(2)直属の上司に報告

いきなり退職願/退職届を提出するのではなく、まずは上司に伝える。 退職手続きでは実はこのステップが重要だ。ここで「相談」という形ではなく「退職します」とはっきり伝えよう。 相談をした場合、辞めないために説得が始まってしまうことがある。また経営陣にも「退職を迷っている」という程度に伝わり、引き止めのためにいろいろな提案をされるかもしれない。そのため最初から「退職を決意した」と経営にも伝わるようにはっきりと意思表示しよう。

(3)退職願/退職届を提出

会社に意思を伝えたら、具体的な退職日を決定しよう。人事などに残りの有給休暇を算出してもらおう。それを加算して上長と相談して退職日を確定する。そしてその日付を入れて退職願/退職届を作成しよう。 会社に退職願/退職届の書式があればそれを使用する。なければWebで「退職願」「退職届」と検索すればダウンロードができる。これは人事などに確認をしよう。

ちなみに、退職願と退職届は、似ているようで違いがある。退職願は、「退職したい」という意思表示であり、会社から認められることで退職が決定する。一方退職届は、「退職します」という決定の通達である。ブラック企業に提出するのであれば、退職届の方が適しているだろう。

(4)業務引き継ぎは確実に

退職日が決まったあとは、それが社内に周知されるはずだ。あとは業務の引き継ぎを行おう。同僚に確実に引き継いでスムーズに退職しよう。

まずは家族に相談。 退職の手順(1)

退職するにあたり、やるべきことを整理しよう。もし退職をなかなか決められない場合も、具体的な手続きを知ることで心の準備になるだろう。

家族に相談し、勤務先がブラック企業であることを伝える

退職を決断したら、まずは家族にそのことを伝えないといけないだろう。できれば事前に相談するようにしたい。当然、生活が大きく変化することになるのだから、家族の不安を取り除くためにも伝えておこう

反対されるかもしれない。退職による家計の負担、生活の変化…。家族も当然心配になるだろう。その不安を和らげるためにも丁寧な説明が必要だ。

ブラック企業がどんなものなのか、家族が知らないこともあるかもしれないので、まずはブラック企業がどんなものなのか理解してもらおう

親御さん世代に仕事を辞めることを伝えると、「がまんが足りない」「仕事とはつらいもの、そんなことではどこに行っても通用しない」などと言われるかもしれない。過去はそのように会社に忠誠を誓い、生活のすべてを捧げることで報われていたこともある。理不尽なことを会社や顧客から要求されても耐えて耐えて応えることで大きく成長し、出世という報酬を得られることもあった。しかしブラック企業ではそういうことは望めない。ブラック企業は人を使い捨てることを前提になっているのだ。厳しい状況で使い続けて潰すことをためらわないのだ。

「仕事はつらいもの、もっとがんばれ」と言われたら、以下のようなポイントで伝えてみよう

  • 職場はいわゆるブラック企業であること
    (「ブラック企業」という単語は知っているかもしれないのでまずはこのことを伝えよう)
  • 職場の同僚は次々に辞めていっていること
    (1年でどの程度辞めていったか、などの具体例を伝えられるとベスト)
  • 長時間労働であるにも関わらずそれに対する報酬が不十分なこと
    (実際に給与明細を見せてはどうだろうか)
  • 給与が上がる見込みがないこと
    (先輩からの情報などがあるといいだろう)

守らなければならないのは心身の健康

あなたの収入が世帯収入の柱である場合は、さらに状況は難しくなるだろう。家族のためにもう少しがんばってみようと考え、家族もまたそれを望んでいるかもしれない。

しかし最も優先させないといけないのは心身の健康である。それを損なってしまっては家族を守ることもできない。万一、心の健康を損ねるようなことになれば、改善には時間がかかる。そうなってはますますあなたの家族の状況は厳しくなる。最悪の場合生命に関わるようなこともある。そのことを家族と共有しよう。

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